vol.36 水出しコーヒーを楽しもう
ここ数年でカフェの夏メニューとして定着した”コールドブリュー”。コーヒーを水で長時間かけて抽出する水出しコーヒーのことで、すっきりまろやかな味が特徴です。
通常のアイスコーヒーは、濃いめにドリップしてから急冷しますが、コールドブリューはただ漬けるだけ。ドリッパーやポットといった特別な器具も技術も、必要ありません。
おいしいコーヒーさえ用意すればすぐに作れるコールドブリュー。今夏、チャレンジしてみてはいかがでしょう。
【作り方】
(1)コーヒー30gを粗めに挽き、お茶パックに入れます。
挽き目は中挽き程度がおすすめ。
(2)ポットに1を入れ、水400mlを注ぎます。
水は軟水の方がマイルドな仕上がりに。
(3)冷蔵庫で10時間冷やしたら出来上がり。
豆の焙煎度合いや挽き目によって抽出加減が変わるので、時間は目安と考えてください。
もしお茶パックがなければそのままコーヒー粉と水を入れて冷やし、時間になったら目の細かい茶こしで漉す方法でもOK。
どんな豆でも作れますが、おすすめはフルーティーなフレーバーをもつ浅煎り豆。さわやかな“コーヒージュース”のように楽しめます。
飲む時にミントやレモンスライス、シロップを加えると、大人なレモネードのような味わいに。ベリーやはちみつなどでアレンジを楽しむのもおすすめです。
また、最近コールドブリューの進化形として話題になっているのが「ミルクブリュー」。その名の通り牛乳で抽出するコーヒーです。上のレシピ中、水を牛乳に置き換えるだけでつくれます。
1人分なら、粉13gに1カップの牛乳でOK。ビンで作ってもいいですね。好みで砂糖を加えると、デザート感が出ますよ。
コールドブリューを冷蔵庫にスタンバイさせていれば、夏のおうち時間がさわやかなカフェタイムになりますよ。ぜひお試しください!
渡部和泉 わたなべ いずみ
ライター、フードコーディネーター、国際中医薬膳師。 著書に「コーヒーショップをつくる」(旭屋出版)などがある。東京の郊外に建てたWBハウスで、月に1日だけオープンする「cafe mel」を営む。
HP https://www.cafemel.com/
YouTube https://www.youtube.com/c/cafemel