
vol.29 おうちのメンテナンス

大切な家だから、ありがとうの気持ちを込めてお手入れします。
暑かった8月が終わり、今日から9月。例年とは違う夏、どのように過ごされましたか?
わが家は毎年帰省や旅行を楽しんでいたのですが、今年は遠出はなし。時間もあるし、せっかく家にいるのだからと、夏の大掃除を決行しました。
換気扇周りの掃除、床のワックス塗装、網戸の掃除、カーテン類の洗濯…そして室内壁の珪藻土塗り!

窓やカーテンがきれいになると、部屋の空気が澄みます。
わが家の壁には「オガファーザー」という天然素材の壁紙が貼ってありますが、1階の客室だけは、その上から珪藻土を塗装しています。雰囲気のある質感、調湿・消臭効果があることに憧れ、入居前にDIYで仕上げました。
「いつか時間の余裕が出来たら、他の部分も塗装しよう」と思い続けて5年。ようやくその時が来たのでした。


前回の珪藻土塗りの様子。実は、入居前のDIYが可能な工務店って少ないんです。柔軟に対応してくれるのも、タカキホームの大きな魅力。「塗るだけ」と思っていたけれど、慣れない作業だからか、数時間で腕と腰が痛くなりました。
前回はタカキホームに材料の手配をお願いしたけれど、今回は量が少ないのでネットで購入しました。15kgの珪藻土がすでに練られている状態で届く、お手軽なタイプです。
「オガファーザー」なら下塗りも必要ないので、直接塗ればよいだけ。汚れてもよい洋服に着替えて手袋をはめたら、早速塗装スタート!

珪藻土と、塗るためのコテとコテ板。コテ板は、広い面を塗る大きめサイズと、細い場所を塗る小さめサイズがあると便利です。コテやコテ板は、100円均一ショップでも販売しています。

キッチン奥の壁。調理中の油が壁紙にはねて、シミになっていたのが気になっていました。珪藻土ならば、シミや汚れを落としやすい。

まずはマスキングテープで塗らない場所を養生し、新聞紙を床に敷きます。コテ板に珪藻土をのせ、コテで壁に塗りつけていきます。基本的には上から下に向けてすすめていった方がスムーズ。
入居前にDIYで塗装した時は、「きれいに塗りたい」という気持ちが強くてドッと疲れたけれど、今回は「ラフな仕上げでOK」と思ったら、楽しく作業ができました。
どう頑張っても職人さんのように美しく仕上げるのは無理だし、凹凸の壁はナチュラルな雰囲気を醸してくれる。失敗したらまた塗り直せばいい、くらいのゆるさで取り組みました。


珪藻土が固まる前に家族の手形をつけたり、ビー玉を埋め込んだりする人も多いですよね。オリジナルの壁も素敵です。
ウイルスや猛暑の影響から家で過ごす時間が増え、いっそう自宅の居心地にこだわりたくなりました。これからも家磨きを楽しみたいと思っています。
渡部和泉 わたなべ いずみ
ライター、フードコーディネーター、国際中医薬膳師。 著書に「コーヒーショップをつくる」(旭屋出版)などがある。東京の郊外に建てたWBハウスで、月に1日だけオープンする「cafe mel」を営む。
HP https://www.cafemel.com/
YouTube https://www.youtube.com/c/cafemel
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