家族が健やかに暮らせる
通気断熱WB工法の家
vol.15 目黒区Oさま邸
昨年、都内に一軒家を建てたOさんご夫婦。小学校の同級生というご主人との、思い出が詰まったエリアです。
「実家も近く、私たちが慣れ親しんだ土地で子育てをしたいと思い、長女が小学校にあがるタイミングで引っ越しました。夫と、私の仕事部屋が必要だね、とも話していましたし」。
そう話すのは、イラストレーターをされている奥さま。著者として絵本を手掛ける他、本の装丁画やアーティストのアルバムジャケット、企業広告など、第一線で活躍をされています。
「以前の住まいではリビングの一角で描いていました。締め切りが重なると家中がごった返すし、作品や仕事道具も、子ども達の手が届かない場所に毎回しまわないといけない。新しい家では私専用の部屋が出来たので、集中して仕事に取り組めますし、快適な環境で気持ちも晴れやか。ストレスフリーです」とにこやかに話されます。
外壁には、メンテナンスが楽なガルバリウム素材を採用。
2人のお子さん含め、全員が少しアレルギー体質気味なため、身体に良い家にしたいと考えていたOさんご夫婦。けれど住宅展示場を巡ったり、雑誌を見たりしても、どこかしっくりこない。タカキホームで建てた友人の家に遊びに行ったのは、そんな時でした。
「通気断熱WB工法を取り入れた家で、木の香りがするとても気持ちのよい空間でした。友人から信頼できる工務店とすすめられ、WEBで施工事例などを見てみると、方向性もぴったりだったんです」。
実際に会って相談したところ、どんな小さな質問にも丁寧に、誠実に答えてもらえる。その安心感から、タカキホームに依頼することを決めたそうです。
家族が集まるLDKは、床暖房に漆喰壁と、居心地の良さにも一番こだわっています。紺色のドアは玄関とつながっています。帰宅後、いったんリビングに入ってから2階へあがる間取りです。
浴室・洗面・ランドリールームは、キッチンと玄関の両側に出入り口を設けました。回遊性のある動線で、家事効率があがります。
1階はLDK(リビング・ダイニング・キッチン)と浴室、2階は子ども部屋と寝室と奥さまの仕事部屋、という間取り。2階への階段はリビング内にあり、帰宅時や外出時に必ず家族が顔を合わせられる仕組みになっています。
今はまだ小さなお子さんたちも、そのうち部活や塾で生活時間がバラバラになるかもしれません。そんな時も「いってらっしゃい」や「ただいま」を言い合えるのは、家族みんなにとってうれしく、大切なこと。何年たっても、にぎやかで温かな時間を過ごせそうです。
玄関には、シューズクロークとクローゼットを設置。ご主人は帰宅後玄関でスーツをしまえるので、すぐにリビングで寛げます。
2階の上にはロフトをつくり、収納スペースとして利用。荷物はここにまとめるので、他の部屋はすっきりしています。ロフトへの階段は造り付けなので、気軽に上れます。
Illustration
Oさんの作品
本の装丁画、絵本制作、アーティストのアルバムジャケットなど、幅広い分野で活躍されています。繊細でダイナミック、はっとする色使いに魅了されます。
『バレエ』
『サボテン』
田辺聖子『あかん男』、『ほとけの心は妻ごころ』装画(KADOKAWA)
コアラモード.『空色コントラスト』アルバムジャケット(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
やづきみちこ『ぺーとぼく』絵(くもん出版)
こどものとも年少版『うさぎさんのたんじょうび』作/絵(福音館書店)
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「マンション住まいだった頃は子どもの足音や物音に気をつけていましたが、今は飛んだり跳ねたりのびのびと過ごしています。そういえば、子ども達の湿疹が少なくなりました。エアコンをつけなくても温かいので、空気が乾燥しないんです。春になってWBの換気口を開けると、外のさわやかな空気を感じられますし…。通気断熱WB工法にして正解でした」。
今年春の緊急事態宣言の時も、家族全員でずっと家にいることが全く苦にならなかったそうです。
やさしいパパと、ピアノが大好きなお姉ちゃん、恐竜の絵がとっても上手な弟くん。家族4人のしあわせな毎日が、Oさんのすてきな作品からも伝わってくるように感じます。
奥さまの仕事部屋。自然光がたっぷりと入る、気持ちのよい場所です。創作活動に影響しないよう、カーテンも壁も白色に。「絵は高温多湿に弱いので、通気断熱WB工法の部屋だと安心です」。
2階の洗面台。奥さまが仕事用の絵筆を洗ったりするため、大きめのシンクに。
目黒区Oさま邸
構造 木造在来工法(通気断熱WB工法)
地上2階建
敷地面積 73.84㎡
建築面積 44.30㎡(建ぺい率59.99%、許容60%)
延床面積 86.94㎡(容積率117.74%、許容150%)
1階 42.64㎡
2階 44.30㎡
設計:タカキホーム社内設計士
取材・文
渡部和泉 わたなべ いずみ
ライター、フードコーディネーター、国際中医薬膳師。 著書に「コーヒーショップをつくる」(旭屋出版)などがある。東京の郊外に建てたWBハウスで、月に1日だけオープンする「cafe mel」を営む。
https://www.cafemel.com/
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